LGBTとALLYのためのHappy Life Cafe トークイベント『ゲイカップルの子育て』
【ゲスト】みっつん
【コーディネーター】金谷勇歩
【テーマ】ゲイカップルの子育て
スウェーデンで男性同士のパートナーシップのなかで子どもを持ち、育てているみっつん&リカカップル。今月22日にみっつんの初著書「ふたりぱぱ」が発売。
スウェーデンから来日中のみっつんから、ゲイカップルが子どもを持つことについて語られた。コーディネーターは、昨年子どもを授かった金谷勇歩さん。
サロガシー(代理母出産)についての話がとても興味深かった。
私自身も、20-30代の頃子どもが欲しくて精子バンクやシリンジ法など子どもを授かる方法を検討したことがあったが、代理母については殆ど知識を持ってなかったことに気づく。自分が生む前提だったからだ。
現在主流のGestational Surrogacyとかつて主流だったTraditional Surrogacyのことなどの歴史的背景、代理母出産が可能な国のこと、なぜみっつんたちはその国々の中から米国を選んだのか、沢山の手続きを経ないといけないこと、代理母出産のエージェントやサポートのことなど。
書籍「ふたりぱぱ」を読んでもわかるが、みっつん、リカさんカップルが、子どもを持つこと、代理母出産という選択をするにあたりいかに真摯に勉強したかが伝わってくる。
「(子どものことだけではなく殆どのことがそうだと思うけど)不安はわからないことに対することが多いので、正しい知識を身につけたら不安は消えていくのじゃないのかな。(子どもが生まれくるのが近づいてきて)期待が不安を上回っていった」子どもを持つことの不安がなかったのか?という問いに対してみっつんが言った。価値観に学ぶところが多かった。興味深い話ばかりで時間があっという間に過ぎた。
LGBTQの子育て、子どもが欲しいLGBTQなどをテーマにした企画の参加者は(シス)女性が多い。今回の企画は勇歩さんの発案で「ゲイカップルの子育て」としたことで、男性参加者が7-8割となった。シリーズ最高の参加人数40名超満員。子どもを連れたゲイカップル、子育てを終えた既婚ゲイ、子どもが欲しいゲイ、将来子どもを持ちたいと考えてる学生さんなど。
今は子どもを持つみっつんも勇歩さんも「ゲイとして生きてくことを決めた時に、子どもを持たない人生を受け入れないといけない、考えないようにしようと思った。ゲイ同士で子どもの話題をするのはどこかタブーなところもあった。」というような事を言っていたが、今回の来場者だけでなく、子どもが欲しいと思って活動していたり、実際に育てているゲイが増えてきた印象がある。日本のゲイカップルも子どもを持つことを考えられる社会に少しづつ変わってきてるのかもしれない。
交流会では、ボリュームあるお料理がどんどん運ばれてくるのだけど写真を撮る隙もなく瞬殺。シェフが途中買い出しに行ったとのこと。みんなよく呑んで食べて喋ってポジティブな空気に包まれた素敵な会だった。みっつんカップルの息子くんが大きくなった頃は今よりも生きやすい社会になっていると期待が膨らんだ。
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2017-2019年、ライフエンディングにまつわるテーマで12回開催された「LGBTとALLYのためのHappy Ending Cafe」第1弾、2弾が終わって講師陣や参加者から、セクシャリティに関係なく様々な人たちが集まって語らえるこういうコミュニティは貴重だからこれからも続けていってほしいという声が多くあり、今回から「LGBTとALLYのためのHappy Life Cafe」に進化。より幅を広げ「HAPPY LIFE」をテーマとした企画を3ヶ月に1回くらいのペースで開催していくことになりました。次回は11/16(土)関西からゲストを呼びます。その次は2月の中旬に開催予定。