LGBTとALLYのためのHappy Ending CAFE第2回『介護編』

【講師】金谷勇歩(社会福祉士、医療福祉修士、内部監査士)

【テーマ】介護

あなたの暮らしの中で「介護」が身近になるのはいつのことでしょうか? 年老いてきた親の介護のことだけでなく、体と心の性が異なる人、身体的に男女の特徴を持つ人、同性のパートナーを持つ人、など様々なLGBT当事者の場合は、どんな介護になっていくのでしょう?介護の専門家から現在の介護制度や介護施設について学び、実際の介護現場の実例を踏まえ、LGBTと介護について考えます。

 

【レポート】介護にまつわる基礎知識〜LGBT高齢者のニーズ〜LGBT当事者に想定される問題〜対策などのレクチャーが勉強になったのは勿論だが、それを元に各テーブルで行ったグループディスカッションが有意義だった。介護について何を知りたいかと聞かれても、遠い先の話で実感がわかず不安ポイントすら出てこない世代の参加者が多かったのだったが、いざテーマを与えられてなんかしら話さなきゃいけない状況に置かれるとポツ、ポツッとでてきて、そのポツポツ話をきっかけに考えさせられて、またポツポツ…ポツポツとそれぞれの質問や意見が出てくる。 まさにブレインストーミング。 最初は自分が直面している話では無く遠い世界の話というような空気が漂っていたのに、次第にみんな真剣に話合うように。なんだ、いっぱい出てくるじゃないか。いま世の中で起きている色んなことも、遠い世界の事で一見自分には関係ないように見えることも、政治に関することなども、考えるきっかけになるこうした機会があれば、ぐっと距離が近くなるのでは…と感じる講義だった。

途中から、プライドパレード、映画祭、HIVの啓発活動等、今に続いている日本のゲイアクティビズムの源流のひとり、日本の同性愛者運動の父と呼ばれる南定四郎さん(86)がお見えになり、リアルHappy Endingな終活話をお聴きする事ができた。